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記憶の底に隠れる前に

気になる言葉から日常話まで
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すぐ隣にある芸術

絵画や彫刻といった最初から鑑賞されることのみを目的とした作品も好きですが、
建築・服飾・家具・食器類などの使用を考えたデザインに魅かれます。

1919年にドイツのワイマールに開校した美術学校『Bauhaus』。
その流れを汲む美術展に行ったところ、凄いカルチャーショックを受けました。
なんと言っても、無駄を徹底的に省きながら遊び心のある椅子。
しかも、数点は座ることが出来ました。
そこから観るほかの作品も可愛い。
銀色に光るのはケトルですよ。ただのやかん。
だけどちゃんと芸術しているんです。

これがあると生活が楽しいだろうなと想像がついてしまう。
出来ればこの家に住んでみたいと思ってしまう。
『使う』という広がりを持つものが芸術品となっている。
機能性とデザイン性と生活感の混在が愛おしいです。

逆に骨董品にはあまり興味がないです。
どういう人が使ってきたかは興味がありますが、ガラスケースに入った段階で、あれは鑑賞目的。
道具ものはやっぱり使ってあげないと可哀想だと思います。

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