記憶の底に隠れる前に
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サイト移転することにしました
Category 製作日誌
この度、サイトを移転することにしました。
理由は転居に伴うプロバイダ変更です。
新しいURLは
http://osteria.jougennotuki.com/
です。
新作を長い間書けていないので、閉鎖か移転か悩みましたが、
今回は移転することにしました。
3月末までは、前のサイトも残しておく予定です。
旧TOPからの誘導は出来ませんでした……。
慌てすぎたせいで、パスワードを紛失・削除してしまいました。
こんな感じですが、気長に見守っていただけると幸いです。
雪国に行ってきて、帰ってから南国の海風にやられました(笑)
サイトもブログも更新できないままです。
理由はわからないけど、とにかく……「書けない」。
いつか、復活したいと思いつつ、ふらふらしてます。
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そこでしか見られない
Category すきなもの
旅から帰ってきました。
写真の整理をしたら……同じような写真しかない。
そこでしか見られないと思って撮るのだけれど、
結局、どこなのか分からないものばかり。
単なる風景好きだからかもしれません(笑)。
見上げると水彩絵の具で塗りつぶしたような曇天。
コンビニへ行くのにちょっと近道しようと思って住宅街に入ったら、見事に迷った。
昼前とはいえ、何も持たずにふらふら歩いて、どう見ても立派な不審者。
すれ違う人がいないのは幸か不幸か。
比較的狭い道へ入ると、そこには二本の脚があった。
玄関から飛び出した脚は異様だけど、動いているから事件や事故ではなさそうだ。
この道が正解なら、引き返せない。これまでにない大きな歩幅で、足早に進んでいく。
けれど、好奇心には勝てず、ちらっと脚の主を見てしまった。向こうも気配に気づいたのか、顔を上げた。
玄関アプローチに座りこんで、手元には小さな素焼きの鉢。いくつもの袋に白い軍手をはめた手を突っ込んでいる。
ま、とにかく、道でも聞いておくか。軽く挨拶すると、早速本題に入った。
「この先って、大きな道に出れますかね?」
「この先? 行き止まりだけど」
「そーっすか」
「どこ行くんですか?」
「あ、ちょっと、コンビニに」
「それなら、あの白い家を左に、次の角を右に曲がって。バス通りに出るから」
お礼を言ってもとの道に戻る前に、ふと、聞いてしまう。
「何してるんすか?」
「植え替え。この時期に大きな鉢に植え替えないと、元気なくなっちゃうんでね」
「玄関で?」
「ここ、人通らないから。迷子以外は」
確かにその通りだ。でも、ちょっとかちんとくる。こっちだって迷いたくて迷ったわけじゃない。
「それ、枯れてないっすか?」
その人はにやりと笑うと、手にした鉢をひっくりかえす。出てきた根はびっしりとつまっていて、鉢の形になっていた。
「これから、新芽が出てきてすぐ大きくなるから。その準備をしなくちゃ。桜の咲くまえに」
「桜のまえ?」
「本当は桜が咲く頃でいいんだけど、これだけ数があると、咲く直前からしないと間に合わなくて」
そう言って苦笑いする。増やさなきゃいいんだけど増えるんだと呟くので、おそるおそる聞いてみる。
「何個あるんすか……」
「んー、さっき数えたら34個あったかな? ひとつ持ってく?」
と、いう訳でめでたく持ち物が増えた。白いビニール袋の中身は掌サイズの鉢植えに入った小さな木。不審者度は上がった気がするけど、考えないでおこう。
育て方とか聞くの忘れてたな。まあ、あれだけの根があるなら、なんとかなるだろう。
ああ、そうだ。ひとまわり大きな鉢を買おう。来年の桜のまえに。
sleepdogさま主催 マイクロスコピック<希望の超短編>参加作品です。
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お見舞い申し上げます
Category 未選択
ご家族の方に心からお見舞い申し上げます。
日が経つにつれ、現地の方々と遠く離れたこの場所との、
感情の温度差を感じずにはいられません。
いいとか悪いとかではなく、あるがままに。
少しでもほっと出来るときが、早く来ればいいです。
最終的には結果論かもしれませんが、現時点の情報で、
一生懸命考えたことは、間違いではないと信じたいです。