記憶の底に隠れる前に
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ようやく完成しました。原稿用紙換算22枚。短編です。
細かい言い回しと誤字脱字のチェックは公開ぎりぎりまで続けますが、
作品提出用フォームまで辿りつけることが嬉しいです。
思い起こしてみると、短編ですら一気に書いたことはありませんでした。
連載方式(といっていいのでしょうか?)で、原稿用紙5枚程度に分けてUPをしていました。
一気に書くって大変…。ちまちま盛り上げるほうが性に合ってるのかもしれません。
本当に学ぶことの多い企画です。
一応のゴールは見えたということで、後は他の参加者様の作品を楽しみにしていようと思います。
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夜の海原に浮かぶ灯火
Category きになる風の書
作品情報:「ツキモノ」(原稿用紙換算 64枚 DL版あり)
著者:渡来周発(わたらい しゅうは)さま
サイト:森の中の小説喫茶
http://moricafe.gozaru.jp/index.html
作品の場所(2007/4/17現在):しょうせつ 完結済みの作品
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時間を気にしない旅人アルフについてくる一人の少女、彼女は幽霊だった。
第一印象は「ちょっと変わったファンタジー」でした。
夜風が聞こえるような静かな始まりかたに、そう思ったのかもしれません。
ファンタジー・冒険とくれば賑やかな始まりかたをするという固定観念を、いい意味で破ってくれました。
アルフは少女に「セリム」という名前をつけます。
共に旅をしていきながら、成長していくセリム。
そっけないけれど優しいアルフが、不安げなセリムを支えていくようすが微笑ましいです。
洞窟から出た二人が見る鮮やかな風景が、赤い色の様々な表現で表されていて、世界の鮮やかさを一層際立たせています。
寄せては返す波の合間に、灯火が浮かんでいるような印象をうけました。
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この度、作品を紹介させて頂きたいとお伺いしたところ、暖かいお返事と改稿を予定していたとの情報を頂きました。
思いがけない朗報でした。
今も連載作品を執筆中の周発さまが、「ツキモノ」をどのような作品に展開されるのか。
さらに楽しみが増えました。
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(追記)
4/18 改稿されました。
セリムを取り巻く環境がさらに詳しく、優しく綴られます。
彼女の亡くなった理由が切なく描かれていて、宝石のような透明度を感じました。
あれ? ここになかったっけ?
一度読んだ作品をもう一度読みたくなり、それが何処にも見当たらないと哀しくなります。
紙ベースの作品ですらそうなのに、Webともなると先月読んだ作品を探し出すのは困難です。
ブックマークにも限界がありますし……。
というわけで風の様に消えてしまう(見つけられないだけですが)素敵なお話を、「風の便り」ならぬ「風の書」と名づけて少しでもご紹介できたらいいなと考えています。
お題を使って話を書くのは初めてなので、ちょっと苦戦しております。
正直いいますと、ネタがある程度絞られているので少しは楽かなと思っていました。
実際はどう使ったらいいのかと悩む毎日。
何事もやってみないと分からないものです。
使わせていただくお題は5つ。
「朧月」「新生活」「別れ」「蝶々」「きっかけ」
時間はまだあるので、じっくり書いていこうと思います。
「どこか行きたい病」と呼んでいます。
早い話、どこでもいいのです。
何か特別なものが見たいわけでもない。
逆に何にもないところがいいみたいです。
見渡す限り建物も人も見えないところで、ぼーっとしていたい。
風の音しか聞こえない。
生き物も、いるんだろうけど隠れていて見えない。
雲の流れだけ見ていると、時間すら忘れてしまいます。
けれど実際、そういうところに行くためにはものすごいエネルギーがいります。
分析結果。
元気がありあまっています。