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記憶の底に隠れる前に

気になる言葉から日常話まで
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夢と現実の狭間に

タイトルの割にバカ話です。…念のため。

起きる直前まで見ていた夢の、最後の言葉だけを覚えている時があります。
今日のはパンチが効いていました。

「かたつむりに失礼じゃないですか」



…何で?

どんな失礼があったのでしょうか。ものすごく気になります(笑)。

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梨木香歩先生の隔世遺伝的な連帯感

梨木香歩さんを敬愛しています。もう、先生と一方的に呼ばせて頂いています。

最初に読んだのは「裏庭」でした。異世界に足を踏み入れた女の子のお話です。
裏庭は精神世界に近く、冒険物語なのに「傷」や「仕事」といった、今を生きているうえで抱える可能性がある問題が次々と出てきます。
児童文学とは思えないほどの、心の奥底を描いた作品で、感動すると同時に「子供に分かるんだろうか」と首を傾げてしまいました。
私は文庫で読み始めましたが、図書館の子供向けスペースでハードカバーを見つけました。
何度も補強を繰り返されていて、かなり読み込まれているようでした。
きっと、子供は子供なりに、受け止めているんでしょうね。
子供を亡くした母親の話が理解できるのはずっと先のことだとしても、それはそれでいいと思いました。

最近の作品では見なくなりましたが、女の子・母親・お祖母ちゃんという組み合わせが一時期重なっていたことがあります。
女の子と母親の精神的繋がりは薄く、その分、お祖母ちゃんとは同じような闇を持っているように感じました。
離れて暮らしていて、共通点もないのに、同じ流れの闇を抱えている。
それが、連帯感となっていき、分かり合おうとする姿が痛々しいけれど愛おしいです。
また新たな家族像が現れることを願いつつ、新刊を待っています。

何気に大打撃

母が桃のケーキを買ってきてくれました。
桃をくりぬいて、中にスポンジとクリームを入れた、とてもゴージャスなケーキです。
「美味しそうだったから奮発しちゃった。もうすぐ、桃の時期も終わっちゃうしね」

これは、夏のうちに桃源郷の話を書き終えようと頑張っている娘に対して、かなり手痛い言葉ではないでしょうか?
ちなみに家族は私が何か書いているのは知っていても、何を書いているのかは知りません。
仕方がないので、顔で笑って心で泣きました。ケーキはとても美味しかったです。

Xiang-ge-li-la! 改稿、ようやく折り返し地点まで来ました。

白い表紙の本

今夜は少し涼しいです。連日の猛暑で後回しになっていた本箱の整理をしてみました。

一番古そうな本が並ぶ棚には小説(文庫本)。
次はエッセイ。そして一番新しい棚には旅行記がこれでもかと詰めてありました。
色々読めばいいのに…何で偏るかなぁと苦笑いしながら作業を続けます。

読まなくなった本は古本屋に持っていくことにして、もう一度棚に片付けていて気がつきました。
無地、しかも白地にタイトルだけ入った本が多いのです。
その潔さが好きなのと、紙にこだわっている分、手触りがいいことが関係していると思います。
優しい白の表紙を見ていると、それだけで想像が膨らみます。

そんなこんなで、なかなか、本箱は片付きそうにありません(笑)。

古い家は住んでいる人を食う
京都には「古い家は住んでいる人を食う」という言葉があるそうです。
それだけ、大きな古い家は手入れが大変だということでしょう。

だからこそ、家は長い間、人を守ってくれるのではないかと思うのです。
最近の住宅はリフォームを重ねない限り、何百年も守ってくれそうにないですし。

目を配っていないと荒れてしまう昔の家。
一緒に生きてみたいと願うのは、食われたことがないからでしょうか。
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