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記憶の底に隠れる前に

気になる言葉から日常話まで
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ヨコハマ買出し紀行の見守る切なさ

ヨコハマ買出し紀行(アフタヌーンKC)全14巻完結

水に沈んでいく小さな島国でマスターの帰りを待ちながら喫茶店を守るロボットと、周りの人々の話です。
作中では『ロボット』のことを『ロボットの人』といいます。
それだけ、人間よりも人間くさいロボットたちです。
成長していずれ世の中から消えてしまう人間たちと、時間の流れのようにそれを見ていくロボットの人たち。
切なくて、哀しいけれど、そこには優しさが溢れています。
「ああ、この子がこんなに大きくなって」
「うわぁ、先生。こんなにお年を召されて」
と、主人公のアルファさんと一緒に一喜一憂してしまいます(笑)。

もしかしたらマニアックな本なのでしょうか?
大きな本屋で検索システムを使用して探しても、手の届きようがない棚の一番上にあったり、在庫の奥底から見つかったりします。
一話完結型と言ってもいい話の進め方なので、見つかった時に手にしています。
普通は一巻から順番に集めないと、話が分らないのですが、この作品はそういったことは気になりません。
なので、大きな本屋に行った時の楽しみに残してあります。
ここならあるかも~といった探し方は砂浜の貝殻探しに似ているかもしれません。

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