記憶の底に隠れる前に
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信号待ちをしていると、どこからか軽快な喋りと音楽が聞こえてきました。
「今日は○○スタジオからお送りしています」
スタジオ? どこに? 身近な地名に周りを見渡しても、それらしき建物は見えません。
だけど音楽は相変わらず聞こえてくるし、普通にラジオを聴くには大きすぎる音。
ふと、目線を上げると、カーオーディオ専門店の二階にガラス張りのそれらしき部屋が!
でも、どうしてこんなところに?
公開録音をしても誰も来ないんじゃないかと心配になる、二階建ての二階という地味な場所。
妙に賑やかな空間が、昼間の閑静な住宅街の中で、思いっきり浮いています。
…まぁ、こういうのも、ほのぼのしていていいのかもしれません。
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不便は五感を刺激する
Category きになる言の葉
田舎暮らし特集みたいな番組だったと思います。
だらだらと流していたら、「不便は五感を刺激する」と珠玉の言葉が聞こえてきました。
慌てて観ると、かまどの前でご飯を炊くために火を見ておられました。
「音と香りを頼りにご飯を炊く」
「他のことが出来ないという贅沢」
普通のサラリーマンだった人が、嬉しそうに燃え上がる炎を見つめている。
すっごいなーと思いました。不便は人を詩人にします。
何人いるのかは見えないけれど、朝からすんばらしいマシンガントーク。
いやに賑やかだなー、あの駐輪場ってそんなにスペースあったっけ?
不思議に思いながら、素通りすると、
「じゃあ、お大事に」
「はーい」
ふ、ふたりだけ? あんなに賑やかだったのに!
しかも、あの盛り上がりをたった一言であっさりと治めて解散。
おばさまパワーは恐ろしいです。
異界の境界の緑 「第十三話 木会(ヒノキ)」をUPしました!
今回はハクシャのお話です。
何だかイジケキャラに見えてきたので、彼女の事情を重点的に書いてみました。
最初は三人称で書いていました。
でも、どうしても上手く繋がらないので、ソドウの夢の話と同じように一人称にしました。
あと、微妙な工夫なのですが、文字色を「三人称は黒、一人称は緑」に変えてみました。
あれれ? 急に一人称になったぞ、という戸惑いが少しでも緩和されれば良いのですが…。
ちょーっと突っ走り系のお話が続いたので、次はのほほんとしたお話が書いてみたいです。
掌編かなーとか考えていますが、ネタは全くありません。困ったものです(笑)。
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「降り注ぐ」音
Category エッセイのようなもの
夏の中盤、長々と横たわっていた夕焼け雲が夜空へ溶けていきました。
遠くの空から不規則な音が伝わってきます。
花火です。
山が邪魔をして全く見ることが出来ませんが、空から雰囲気だけは伝わってきます。
きっと会場では降り注ぐ音がする方向を大勢で見ていることでしょう。
次の日の朝、能天気な会話があちらこちらで聞こえました。
「昨日の花火、見ましたか?」
「ええ、音だけ」
お互いに笑いながら、毎年同じ会話を繰り返しているようです。
自分たちに与えられた環境でのんびりと季節を楽しむ。
そういう楽しみ方もいいかもしれません。
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御題・台詞配布サイト 雪花の舞に謳い給う。 さまからお借りしました。
その他御題 「降り注ぐ」 1雨 2雪 3花 4光 5音